皆さんはSESという言葉の意味をご存知ですか?
システムエンジニアリングサービス契約の略ですが、聞いた事がない人はエンジニアの人材派遣ビジネスと思ってもらえればOKです。
今回はそのSESを経験したことで得られたことを3つ紹介します、但しSESをずっと続けることの注意点もあります。そちらは需要があれば別記事で書いていきたおと思います。
SESを経験することで得た3つのこと
- 色々な企業・開発現場の知識・経験
- エンジニアとしての単価・相場の知識
- 新しい現場で素早く成果を出すスキル
1.色々な企業・開発現場の知識・経験
1つ目のメリットは、転職せずにい様々な開発現場を知れる、と言う点です。
私が最初に入社した企業もSESビジネスをしていましたが、今思うと最初にSESの体験をして良かったと思ってます。
何故なら、短期間に色々な開発現場に入ったことで自分の世界が広がったからです。ずっと寝てる人や、スマホゲームばかりをして仕事をしてない人、神と言われて何か困った事があれば聞けば何でも解決する人、辞表を出して机を蹴り飛ばして出て行った人、色々な人に出会いました。
開発現場も、毎週のように人が入れ替わってカオスな現場や、大晦日の終電まで働いて終わりが見えないプロジェクト、炎上したプロジェクトで土日出勤してアニメソングを爆音で流しているプロジェクト、社員と業務委託さんが仲良くランチする雰囲気の良い企業。
本当に三者三様で、それぞれ独自の文化があり、その色々な文化を若い段階で見れたのは非常に貴重な経験だったと思います。
何故なら、色々な現場を見ることで良い開発現場や、企業の文化を自分で比較して判断できるようになったからです。
もしあなたが、最初にブラック企業に入ってしまう、もしくはまともな人が少ない開発現場に入った場合、他に比較するものがなくその環境を当たり前と思ってしまうからです。
SES業態の企業であれば、ずっと同じところで業務を担当することもありますが、契約の関係上どこかで引き上げて別の現場に入る可能性が高いです。
そのため、転職せずに色々な人に出会ったり、他の企業の開発現場を知る事ができるため、今後の転職活動やキャリアプランの判断材料となるのです。
2.エンジニアとしての単価・相場の知識
2つ目のメリットは、エンジニアとしての相場や単価を意識するという点です。
SESの仕事は人材ビジネスです、つまり技術力やプロジェクト遂行能力が高い優秀なエンジニアほどお客様から高い報酬をもらう事ができます。
その結果、企業側はエンジニアの単価が上がるようなキャリアアップを支援しますし、SES業界で働くエンジニアは、自分が単価の高いエンジニアになるためにはどうすれば良いかを考えるようになります。
この考え方は、自社システムを作ったり、社内SEしかしたことのない人には分からない感覚ですが、エンジニア単価を上げて希少価値の高いエンジニアを目指すことは、転職やフリーランスとしての独立にも役立ちます。
また、今後エンジニアに仕事を依頼する立場の企業に働くときや、フリーランスとして自分で現場に入るときにエンジニアのスキルと、市場の相場を知っていると割りに合わない案件に入る危険性が減ります。
3.新しい現場で素早く成果を出すスキル
3つ目のメリットは、新しい現場で成果を出すコツが身につくというものです。
SESの契約は、契約にもよりますが、例えば3ヶ月ごとの契約で、定期的に延長するかどうか判断されます。
そのため、現場に入って仕事に慣れず成果が出ないと、「あいつ使えないから契約の延長は無しで」と契約を打ち切られてしまう可能性もあります。
そうならないためには、いち早く現場の仕事を理解し、自分が何をすれば良いのか、どこに自分の仕事に必要な資料があるのか、誰に聞けば自分の仕事がスムーズに進むのかなどを考えて、主体的に情報を取って仕事を前に進める力が身に付きます。
現場によって、状況も違うから難しいのでは?と思うかもしれませんが、何度も開発現場を経験すると自然と何をすれば良いか分かって動けるようになるのです。
このスキルは、フリーランスとして開発現場に入った時や、転職などでいち早く新しい環境で成果を出すためにどう動けば良いか考えて動く際にも役立ちます。
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以上、SESを経験することで得た3つのことについて紹介してみました。
この情報が皆さんの人生のお役に立てれば幸いです。
エンジニアとして日本のITリテラシーを高めていきたいと共感して頂いた人は、是非このブログの拡散とyoutubeの方も見ていただけると嬉しいです。
記事を最後まで見ていただきありがとうございました。
執筆者: hiroエンジニア