今回も、Javaの文字列について解説を書いていきたいと思います。
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Javaで文字列(String)の基本的な使い方を知ろう(後編)
- 文字列処理とは?
- 文字列を比較する
- 文字列を検索する
- 文字列を切り出す
1.文字列とは?
Javaにおける文字列の解説は、前回の記事で解説しました。まだ、見てない方は先にそちらを見て勉強しましょう。
【エンジニア初級】Javaで文字列の基本的な使い方を知ろう(前編)
簡単に復習だけすると、文字列は以下のように変数に文字情報を格納できましたね。
String name = "田中太郎";
以降の説明は、以上の知識を前提として進みます。
2.文字列を比較する
さて、Javaにおける文字列の復習が終わったところで、次は文字列処理を行っていきましょう。
まずは文字列の比較です。
文字列を比較するときは「equals」で比較ができます。
操作 | メソッド |
---|---|
文字の中身が等しいか比較する | public boolean equals(Object o) |
大文字か小文字化を区別せずに比較する | public boolean equalsIgnoreCase(String s) |
文字列Aと、文字列Bをチェックする場合、以下のように比較できます。
String name1 = "田中太郎";
String name2 = "田中太郎";
String name3 = "鈴木一郎"
name1.equals(name2); // ⬅︎ True(一致する)
name1.equals(name3); // ⬅︎ False(一致しない)
// 比較結果を出力してみよう
if(name1.equals(name2)){
System.out.println("name1とname2の文字列が一致しました。"); //⬅︎ 出力される
}
if(name1.equals(name3)) {
System.out.println("name1とname3の文字列が一致しました。"); //⬅︎ 出力されない
}
==========出力結果===========
name1とname2の文字列が一致しました。
3.文字列を検索する
次は、文字列の中にある文字を検索する方法を覚えましょう。
文字列の検索のメソッドで、良く使うものを紹介します。
、たなかたろう、という文字の中で「た」という文字を検索する時は以下のようになります。
操作 | メソッド |
---|---|
「た」という文字列を一部でも含むかを調べる | public boolean contains(String str) |
「た」という文字列から始まるか調べる | public boolean startWith(String str) |
「た」という文字列で終わる調べる | public boolean endWith(String str) |
「た」という文字列(もしくは文字(ch))が最初に登場する位置を調べる | public boolean indexOf(String str) public boolean indexOf(int ch) |
「た」という文字列(もしくは文字(ch))が最後に登場する位置を調べる | public boolean lastIndexOf(String str) public boolean lastIndexOf(int ch) |
※文字列(String)と、文字(Char)の違いは、また別の記事で解説します。
では、たなかたろう、という文字の中で「た」という文字を検索してみましょう。
String name = "たなかたろう";
if(name.contains("た")) {
System.out.println("「た」という文字が含まれてます"); //⬅︎ 出力される
}
if(name.startWith("た")) {
System.out.println("先頭の文字は「た」です"); //⬅︎ 出力される
}
if(name.endWith("た")) {
System.out.println("最後の文字は「た」です"); //⬅︎ 出力されない
}
System.out.println("「た」が最初に現れる位置は" + name.indexOf("た") + "番目です");
System.out.println("「た」が最後に現れる位置は" name.lastIndexOf("た") + "番目です");
==========出力結果===========
「た」という文字が含まれてます
先頭の文字は「た」です
「た」が最初に現れる位置は0番目です
「た」が最後に現れる位置は3番目です
ここで、「た」が最初に表示されるのは、1番目じゃないの?と思った方は良い所に気づいてます。
Javaの文字列検索では、一番先頭が0からスタートするというルールになってます。
4.文字列を切り出す
最後に文字列の切り出しについて勉強して終わりましょう。
文字列を切り出すときは「substring」で比較ができます。
操作 | メソッド |
---|---|
指定した位置(始まり)から文字列を切り出す | public String substring(int index) |
指定した位置(始まり)から任意の数だけ文字列を切り出す | public String substring(int index, int endIndex) |
「私の名前は、田中太郎です」という文字から任意の文字列を切り出してみましょう。
String str = "私の名前は、田中太郎です";
// 3文字以降を切り出す
System.out.println(str. substring(2)); // 名前は、田中太郎です
// 6文字目〜9文字目を切り出して名前だけ表示
System.out.println(str. substring(6, 9)); // 田中太郎
substringを使うことで、文章から特定の文字列を自由に切り出すことも可能になります。
以上で、Javaの文字列の使い方の記事は終わりとなります。
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以上、Javaで文字列の基本的な使い方(後半)について紹介してみました。
この情報が皆さんの人生のお役に立てれば幸いです。
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記事を最後まで見ていただきありがとうございました。
執筆者: hiroエンジニア