【経験談】地方のITベンチャーで働いて得た7つのもの

こんにちは

エンジニアのhiroです。

今回は、私自身の地方のITベンチャー企業で働いた経験を踏まえて、仕事面、プライベート面で得られたものを書いていきたいと思います。

文章化しにくいだけで、もっと沢山の学びや、経験がついてるはずですが、ここでは絞って7つに纏めてみました。

※前提としてベンチャーで働いた経験は3年ほどです、またベンチャーの企業規模や社長次第で得られる学びや経験も全然異なります。

これからベンチャーで働いてみたいと思う人の参考になればと嬉しいです。

地方のITベンチャーで働いて得た7つのもの

  1. 地方での人との出会い、繋がり
  2. 開発以外の仕事をする力
  3. ゼロからシステムを構築する力
  4. 仕事の段取り力、スピード向上
  5. 営業力、仕事を取る能力の向上
  6. 問題発見力、提案力
  7. その他

1.地方での人との出会い、繋がり

まず、最初は地方での人との繋がりや出会いです。

都内で開発業務をしているだけでは決して出会うことの無い人と、仕事でお付き合いをしたり、お話しする機会が圧倒的に増えました。

例えば、市役所の課長さんや、情報担当の方、農家の方、地方でスモールビジネスをしている方々(業界も様々です、タクシー、商品販売、デザイン関連、子ども向け)

他にも地方で歴史のある企業と一緒に仕事をすることもあります。

ベンチャー企業なので、営業担当が専任でいるわけでなく、デザイナーも開発者も、関係なく、営業しに行ったり、お客様からヒアリングしに行ったりします。

人が足りないので、労働時間がかなり長くなりましたが、その分、自分自身で人と会って直接、話をすることで関係を深め、困っていることをシステム化して解決していくということはとてもやり甲斐がありましたし、色々な職種、業界の人の価値観を学ぶ機会にもなりました。

また、都会と比べて地方の方が、人と人の繋がりを大切にするスタンスを強く感じました。

本当に仕事上でも、プライベートでもお付き合いする事が増えて、人との繋がりという意味では、毎日がとても充実していたと感じました。

2.開発以外の仕事をする力

私は元々、SES系の業界でエンジニアとして働いており、そこからベンチャー企業へ転職しました。

そのため、開発以外はほとんど経験がない状態でベンチャーで入ってます。

しかし、ベンチャーでは、開発は業務の一つにしか過ぎず、他にもやるべきことが沢山ありました。

例えば、社長との営業に同席し、相手の悩みをヒアリングしたり、技術担当者と技術的な会話をする事もあります。

また、自社で開発したアプリや、ITツールをイベントなどで紹介したり、デモをするためのイベント事前準備や荷物の運搬、当日のイベントの運営などもやりました。

上流の仕事では、新しいサービスの企画のブレストや、新しいサービスで使うワイヤーフレーム画面の提案など、営業企画書の手伝いをしたり、社長のカンファレンス発表の手伝いなどもしました。

毎月、何箇所も営業に回り、システム化する場合の見積の算出もしてました。

他にも学生へのプログラミング支援プログラミングの講師をしたり、子ども向けのプログラミング授業も対応しました。

働き始めて1年経ったくらいで、一人で営業に行って提案・ヒアリングをする機会もどんどん増えてきました。

毎日、本当に色々な仕事をしていたので、おそらく他にも色々やっていた気がしますが、とにかく開発以外の仕事も沢山やりました。

一見すると、エンジニアとしては不要な仕事もあるのでは?と思うかもしれませんが、人生経験という意味では非常に貴重な経験が短期間で沢山できたと思います。

また今は、サラリーマンとして働いてますが、今後独立するときにも、色々な稼ぎ方や営業の仕方があることを知って、経験していることは大きなアドバンテージになると思います。

3. ゼロからシステムを構築する力

3つ目でようやく、システム開発のスキルの話になります。

私がベンチャーに入ろうと思ったきっかけも、自分一人の力でゼロからシステム構築する力をつけたいと思ったのがきっかけでした。

ベンチャーに入ってから、2〜3ヶ月に1〜2つは、新規のシステムを作ってました

Web画面のみの開発であれば1ヶ月に3つ同時で対応することもありました。(もちろん営業や、イベント企画、イベント運営をしながらです)

地方ベンチャーということもあり、プロトタイプ的に作り、お客様に使いやすさを評価してもらうという仕事が多かったです。

SES時代の働き方では、中規模〜大規模システムの、ごく一部の箇所を修正するような保守開発がほとんどで、ゼロから作るにはどうすれば良いかがわかりませんでした。

しかし、ベンチャー時代にひたすら色々な開発言語でシステムを作り提案していたので、今では、Ruby on Rails、Java(Spring)、PHP、Python、Monaca(モバイルアプリ開発)などで、ゼロからシステムの構築ができるようになりました。

この力は、転職活動するときにも大きなアピールポイントとなってます。

4.仕事の段取り力、スピード向上

ベンチャーで働いていると、働いている人数に対して仕事量が圧倒的に多いです。

そのため、普通にスケジュールを組んで仕事をしていては、絶対に間に合いません(笑)

入った当初は、毎日深夜遅くまで仕事をして、土日も返上して仕事をしていました。

しかし、仕事の進め方や、段取りの改善、経験値が積み上がったことで、私の仕事のスピードはどんどん早くなっていきました。

まず、成果物の品質をあえて落としました

と言っても、品質の悪いものを作っているわけではありません。世の中には2: 8の原則というものがあります。

大事な2割をきっちり作っていれば、残りの8割りはなんとかなるという理論です。

仕事の資料や、設計書などを作るときも同様で、一番大切なポイントはどこか?を一番最初に考えてそこに時間の全力で投資します。

そしてそこがおおよそ上手くできれば、あとはスピード重視で、ざっくりと作り上げて、社長や、他の方にレビューしてもらいます。

もらった指摘を直して、次の仕事へという風にして、いかに早くレビューをするか、を大事にしてます。

お客様とのスケジュール決めも、メールでやりつつ、返信がなければ他の営業回りをするついでに、少し顔を出して雑談しながら、話を切り出したりなどもしてました。

また、システムは一度作ることで再利用可能になるので、多少のカスタマイズが入ったとしても、システムを作るスピードは、ある時点を境に、急激に早くなりました

5.営業力、仕事を取る能力の向上

以上、紹介してきたようにとてつもなく忙しく、仕事が山積みと思われるベンチャー企業ですが、いつも忙しいとは限りません。

というより忙しい時よりも、もっと恐ろしいのが仕事がなくなってしまう時ですね。

私が所属していたベンチャー企業でも、一時的にシステム開発の仕事が中々取れずに、社員全員で仕事を探すという苦しい時期がありました

ときには、クラウド上の仕事に応募して、安い金額で、不当なことを言われたり、お金を払ってもらえなかったりと散々なこともありました。

私も自分の昔いたSES企業の人に紹介してもらって、いくつか仕事を紹介してもらい、結構な金額の仕事を受注し、一人でリリースまで持っていきました。

会社員としてエンジニアとして仕事をしていると、システム開発の仕事があるのが当たり前、という感覚に陥りますが、自分でシステム受注の仕事を探すというのは、システム開発よりも、もっと難しいと感じました。

また、社長と営業を同席したときには、身だしなみや名刺の置き方、置く順番など、営業として当たり前の姿勢や考え方などをいくつか指摘され営業の基本を学べました。

SESとして何年か働いていると、営業するという経験がなく、ついつい服装もだらしなくなってしまいがちですが、お客様の企業からすれば、私がエンジニアかどうかは関係なく、一人のビジネスマンとして見られているということを意識するようになりました。

6.問題発見力、提案力

この力も営業をしている時に、少しずつ身についた力ですが、営業したり、ヒアリングをしていると

相手のぼんやりと考えているやりたいこと(要望・要求)だけを聞く事が多いですが、

本来、要望や要求の裏に潜んでいる、困っていること = 課題が何を考える癖ができました。

そして、往々にして、課題に対するアプローチと、要望や要求がマッチしてないがあったり、お客様の方でシステムの解決案(要件)まで、考えてくれているが合ってない、もっといい方法があるという事に気づける場面が出てきます。

また、要望・要求までは固まっているが、その要求を実現するための画面の提案や、機能の提案について、自分がユーザーならどう使いたいかを考えて提案できるようになりました。

できるようになったのは、おそらくいくつかの要因があると思います。(例えば以下のような要因など)

  • 営業する中で、彼らの視点に立って考える癖がついた
  • 色々な業界・業種の人と直接会って話し知識が増えた
  • 日々ベンチャーの社員同士でブレーンストーミングのようなことをしていた
  • デザイナーと話す機会が増えた
  • 色々な開発をしていく中で経験値が蓄積された
  • 自分でワイヤーフレーム画面案を作ることをしていく中で考える力ができた

ベンチャーという、一人で多くの仕事をこなす力が求められる環境にいる中で、自然と身についてきたのだと思います。

7.その他

最後に、仕事面に直接関わりにくいかもしれませんが、他にも良かった点、働いて身についたなと感じたものを列挙してみました。

車の運転スキル

→地方ならではですが、営業回りは基本全て営業車で向かうため、仕事で運転する機会が増えて運転スキルが向上しました。

地元の美味しいお店の情報

→仕事でお世話になっている人を連れていくお店や、友人と地方に遊びにいくときに美味しいお店やオススメのお店を紹介できるようになりました。

リモートワークのでの働き方

→コロナの影響で今は、多くの企業でリモートワークが推進されてますが、ベンチャーで働いていた時はリモートでの仕事もたくさんしており、ノウハウが貯まりました。

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以上、地方のITベンチャーで働いて得た7つのものについて解説してみました。

この情報が皆さんの人生のお役に立てれば幸いです。

エンジニアとして日本のITリテラシーを高めていきたいと共感して頂いた人は、是非このブログの拡散とyoutubeの方も見ていただけると嬉しいです。

記事を最後まで見ていただきありがとうございました。

執筆者: hiroエンジニア

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