今回は、SESでの業務を続ける上での注意点について書いていきたいと思います。
現在、SESで仕事をしていて活躍できている、満足しているという方もいるかもしれませんが、
今回は、そんな人にこそ読んで欲しい記事となっています。
SESでの仕事を続けていく上での3つの注意点
- プロジェクトを最後までやり抜く立場を経験できているか
- 仕様通りのモノを作ることだけをしていないか
- スキルが身につく業務をできているか
1.プロジェクトを最後までやり抜く立場を経験できているか
1つ目の注意点は、プロジェクトを最後までやり抜く経験ができているかです。
SESで現場に入る場合、長期で同じ現場に入ることもあれば、短期で色々な現場を点々とすることもあります。
短期間で色々な現場を見れるのは良い経験になる一方で、責任感という意味では楽な気持ちで仕事ができるという側面もあります。自分の仕事をこなせばプロジェクトが上手くいくいかないは、残った人達が頑張ることだから気にしない、といったスタンスになります。
もちろん、そのような立場で入ったので、そのような考えて何も問題はないのですが、自分で責任を持ってプロジェクトを最初から最後までやり抜くというのも、ITエンジニアにとって非常に良い経験になります。
例えプロジェクトのリーダーでなく、チームの一員だったとしても将来PMや現場のリーダーとして働く時に役に立つはずです。
そのような経験ができておらず現場を短期間で点々としている場合は、このままで良いのか?という疑問を一度自分で考えてみるのも良いかともいます。
2.仕様通りのモノを作ることだけをしていないか
2つ目は、SESあるあるですが仕様通りのモノを作るマンになってしまわないかという点です。
もちろん決められた仕様通りのモノを、期限通りに、品質を担保して作るもの、とても大事な能力です。
しかし、よりレベルの高いエンジニアになるには、仕様通り作るだけなく何が顧客の体験にとって一番良いかを考えて時には提案する力も必要になります。
提案するには、常にそのシステムを使うユーザーの視点に立って、どのような画面や機能なら良いかを考えて仕事をする必要があります。
また使いやすさだけでなく、業務が複雑にならないように(技術負債が蓄積されないためにも)、なるべくシンプルな業務を提案することは業務の簡素化や、システムの保守性にも繋がります。
システムの利用者、システムの開発者どちらにとっても、現状より良くなる提案をできれば、自分自身の仕事も楽になります。
SESをしていると、言われた仕様通りに作っても毎月お金をもらえるため、中々より良い提案というスキルが身に付きにくいのが実情です。
もし、自分に当てはまっていると感じる部分があれば、考えて直してみるのも良いかと思います。
3.スキルが身につく業務をできているか
3つ目の注意点は、スキルが身につく業務ができているかです。
SESで仕事をしていると、仕事が取れない期間などは、テスターとして入ったり設計書の整備、検証作業などエンジニアとしての開発作業以外の案件に入れさせられることもあります。
ある程度スキルがついて、特定のスキル・開発言語等で開発者として引っ張りダコという状況であれば良いのですが、若いうちに何か一つの開発スキルを深められるような現場に入れず、色々な仕事をこなして器用貧乏になっている人は注意が必要です。
なぜならエンジニアとして、転職する時や副業する時に、特定の開発言語の経験年数等を求められるからです。(Java開発3年以上、Vue.js開発1年以上、など)
開発以外の現場に入ることが多い、もしくは短期間で複数の開発言語を使い、どれもいまいち自信が無い、という状態だとエンジニアとしての需要が高まらないまま時間が過ぎてしまっている可能性があります。
なので、自分でプライベートの時間も勉強して、特定のスキルを磨いて、そのスキルを活かせる現場に入って経験を積んだり、経験年数をそこまで重視しない会社へ転職して開発経験を積み重ねるということをしていくことも視野に入れた方が良いかもしれません。
今、自分自身はあまり特定のスキルに特化した専門性を持ってない、不安だという方は考えてみるのも良いのでは無いでしょうか。
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以上、SESでの仕事を続けていく上での3つの注意点について紹介してみました。
この情報が皆さんの人生のお役に立てれば幸いです。
エンジニアとして日本のITリテラシーを高めていきたいと共感して頂いた人は、是非このブログの拡散とyoutubeの方も見ていただけると嬉しいです。
記事を最後まで見ていただきありがとうございました。
執筆者: hiroエンジニア